Cities: Skylines

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Broken Nodes Detectorの解説 (ja-JP)
By adon
破損したネットワークをスキャン&修復可能な、Broken Nodes Detectorの解説になります。
ネットワークに関する修復以外にも、住民のスタックなどのスキャンも可能です。
日本語の解説が無いので、MODの導入から使い方まで一通り解説しています。
   
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ガイドの概要
最終の更新日: 2023/03/23

初めに
  • ネットワークの修復が可能な、Broken Nodes Detectorを説明しています。
  • 導入方法から基本的な使い方まで、分かりやすくガイド内で順番に解説しています。
  • 可能な限り要約して、大まかなセクションに分けてまとめています。
  • ワークショップ内の解説を翻訳して、情報が不足している部分は追記しています。


ガイド内の解説
  • 対応バージョン: 0.8.0
  • LSM Revisitedのガイド内にあった解説から転載して、大幅に内容を追加しています。
  • バージョンアップで、ガイドの内容と違いが出る可能性があるので注意してください。
  • MODの更新があれば出来るだけ対応しますが、編集に時間が掛かるかも知れません。


導入して欲しいMODです
  • ネットワークの破損は希に出来る場合があるので、MODの導入を推奨します。
  • 一部の機能を除いて、自動的にスキャンから修復まで行うので難しい操作はありません。
  • 敷設や撤去に関わるMODを導入したら、破損が発生する可能性が一気に上昇します。
  • 操作に注意していても、ミスや偶発的な事象でネットワークの破損が起こる場合があります。


ガイド内の用語
  • 一部の用語は省略して記述しているので、下記を確認して下さい。
  • Broken Nodes Detectorは、長いので「BND」と記述しています。
  • Loading Screen Mod Revisitedは、「LSM」と記述しています。


補足: 出典や参照元
  • ガイド内の解説は、以下のページを参照しています。
  • Broken Nodes Detectorのワークショップ (注: リンクは割愛)
  • DiscordのCSL βサーバー内にあるkrzychu氏のチャンネル
  • Github内にあるTM:PEのWiki


補足: Loading Screen Mod Revisitedのガイド
  • LSM Revisitedのガイド内にある解説を補完するために、BNDのガイドを作っています。
  • LSM Revisitedのガイドではセクションや構成の都合で、詳しい内容が省略されています。
  • このBNDのガイドでは、省略された内容や詳しい機能などを解説しています。
  • Loading Screen Mod Revisitedの解説:
    https://steamproxy.com/sharedfiles/filedetails/?id=2859708205
基本的な情報
このセクションでは、Broken Nodes Detectorの基本的な機能や内容を紹介しています。

Broken Nodes Detectorのワークショップ
  • 導入方法や操作方法は、各セクションで分けて解説しています。
  • 操作方法や確認作業で難しい部分は無いので、定期的にスキャンすることを推奨します。
  • Broken Nodes Detectorのワークショップ:
    https://steamproxy.com/sharedfiles/filedetails/?id=1777173984


Broken Nodes Detectorは何をしていますか?
  • 主にネットワークの問題をスキャンして、自動的に修復が出来ます。
  • 一部の機能を除いて、ワンクリックでスキャンから修復まで簡単に実行可能です。
  • ネットワークの問題を改善して、LSMでシミュレーションエラーになる危険性を低減します。
  • マップ全体で住民のスタックをチェックして、問題のある住民を除去可能です。


Broken Nodes Detectorの主な機能
  • ノードやセグメントの破損や問題を見つけて、ネットワークの問題を修復します。
  • 消せない停留所や壊れた路線設定があれば、強制的に削除して修復可能です。
  • 建物と道路の接続をチェックして、正常に車両の出入りが可能か検証できます。
  • スタックした住民を検出して、手動ですが個々に除去が可能です。


補足: シミュレーションエラー
  • LSMで表示される、見たくないエラーの代表格でシミュレーションエラーがあります。
  • シミュレーションエラーが出たら、セーフモードで復旧出来なければロードは非常に難しいです。
  • BNDでスキャン&修復することで、ネットワークの破損や潜在的な問題が解決できます。
  • その結果、LSMでのシミュレーションエラーが起こるリスクが低減できます。
導入方法
このセクションでは、Broken Nodes Detectorの導入を解説しています。

導入前の注意事項
  • Harmony2を使用している以外で、特に導入時の注意事項はありません。
  • Harmony2を使用しているので、パッチ動作で潜在的な問題が出る場合があります。
  • 既知の問題は無いですが、実験的な機能では修復出来ない場合があります。
  • いくつかの推奨MODがあるので、必要に応じて導入して下さい。


Broken Nodes Detectorの導入
  1. 注意事項
    • 注意! スキャン中や修復中に不要/余計な操作はしないで下さい。
    • 一部のスキャンはゲームを進行させて検証するので、一時停止をしないで下さい。
    • Broken Nodes Detectorのワークショップ:
      https://steamproxy.com/sharedfiles/filedetails/?id=1777173984
  2. 必須MOD
  3. 推奨MOD
  4. 導入と有効化の順序
    • 順番に書いていますが、通常の操作手順で問題ありません。
    • Harmony2をサブスク&有効化: 常に最新版を使用して下さい。
    • Broken Nodes Detectorをサブスク&有効化: 通常のサブスク操作
    • 必要に応じて推奨MODを導入して、サブスク&有効化して下さい。
    • ゲームを再起動して、問題が無ければBroken Nodes Detectorの導入は完了です。


オプション画面の設定

  • セクションを分けるほどの内容も無いので、ここでまとめて解説します。
  • オプション画面では、ショートカットの設定とUIのリセット機能くらいしかありません。
  • ショートカットのデフォルトは「Ctrl + 0 キー」で、×印で変更が復元されます。
  • EMLライブラリの統合は、EML環境を使用時に「Yes」になります。
  1. Shortcut: ショートカットの設定
  2. Open Mod Menu: デフォルトは「Ctrl + 0 キー」
  3. Other: その他の設定
  4. Reset Menu Posiotion: UIの位置をリセット
  5. EML integration active: EMLライブラリの統合


補足: TM:PE
  • 言わずと知れた、車両AIの改善や交通全般の様々な設定が出来るMODです。
  • BNDを使用して、TM:PEの既知&潜在的な問題を検証して修復することが可能です。
  • 経路探索に関わるトラブルがある場合は、BNDを使って修復出来る可能性があります。
  • BNDでスキャンして、スタックして問題のある住民をTM:PEの機能で除去します。


補足: Loading Screen Mod Revisited
  • 最新のLSMでDLC P&Pに対応した、Loading Screen Mod Revisitedです。
  • BNDでスキャンして、LSMでシミュレーションエラーになるリスクを改善します。
  • 壊れたネットワークは、シミュレーションエラーになるリスクを大きく上昇させます。
  • LSMのセーフモードもネットワークの問題を修復できる可能性があります。


補足: RON, the network replacer
  • 基本的にRONは、ゲーム内で様々なネットワークを相互置換を行うMODです。
  • RONの自動置換の機能を使えば、対応したネットワークなら一括で置換出来ます。
  • 例えばNExt2なら、対応するネットワークのアセットをサブスクすれば置換できます。
  • もしくはMOMであれば、バニラの地下鉄の軌道にネットワークを置換します。
操作方法
このセクションでは、基本的な操作方法を解説しています。

Broken Nodes Detectorの使い方
  • ゲーム内で操作するMODなので、定期的にスキャンすることを推奨します。
  • 大きく都市を開発したり、広域でネットワークを敷設/撤去したらスキャンをした方が安全です。
  • シミュレーション速度の極端な低下や、車両が特定地点で消滅したらネットワークが壊れています。
  • 一部のエラーは再現するのが個人では難しいので、概要での解説になります。


スキャンと修復

  • 「Ctrl + 0キー」を押すとUIが表示されて、該当する項目ごとにスキャンが可能です。
  • 新規マップなどで、何も無い状態でスキャンしても無意味なので注意してください。
  • 問題が出たら通知されて自動的に修復したり、個々に該当する問題を改善して下さい。
  • UIにあるスキャンの項目ごとに、上から順番に概要を含めて解説しています。
  1. Find broken nodes: 破損ノードを検出

    • 破損ノードは、車両が道路や線路の特定のセグメントに到達すると消滅します。
    • 破損ノードの問題
      破損ノードがあると、その地点を経由してしまうと先の経路探索が見つかりません。 その結果、破損ノードを通過しようとする、車両や住民が消滅して目的地に到達出来ません。 一部の歩行者用パスと2つのノード間で高さが違う場合は、経路探索が乱れる問題が発生します。 経路探索が乱れると再帰的な状態になって、シミュレーション速度の異常低下が起こります。 Move ItなどのAnarchy系のMODで、ネットワークを弄る場合でも起こる場合があります。

    • スキャンすると破損ノードを検出して、スキャン結果が通知されます。
    • スキャン時は1つずつ問題を検出&修復するので、通知が無くなるまで続けて下さい。
  2. Find ghost nodes: ゴーストノードを検出

    • ゴーストノードは、「Array Index~」のエラーや経路探索で問題が起こる可能性があります。
    • ゴーストノードの問題
      どのネットワークにも属さずに、単体のノードだけがマップ上に残った状態を指します。 不適切なセグメントを撤去すると、ノードの○だけが残って選択可能な場合があります。 通常はネットワークを敷設すれば、セグメントの両端や中間などにノードが配置されます。 警告が出るような敷設をAnarchy系のMODで無視して、セグメントを繋げると発生することがあります。 地上だと気付いて撤去もできますが、地下だと分かりにくいので残ることがあります。

    • スキャンするとゴーストノードを検出して、スキャン結果に総数が通知されます。
    • 「Remove Ghost Nodes」をクリックして、ゴーストノードを全て削除して下さい。
  3. Find too short segments: 短いセグメントを検出

    • 短いセグメントは、シミュレーション速度の低下や車両が一時停止する場合があります。
    • 短いセグメントの問題
      車両が短いセグメントを通過しようとすると、減速したり止まる場合があります。 走行車両が減速や止まることで、短いセグメントは渋滞やスタックする原因になります。 Move Itでノードを弄って、意図的にセグメントを短く (長く)することも可能です。 もしくは再敷設や交差点の接続などで、セグメントが細かく分割された状態です。 行き止まりのセグメントや意図的に短いセグメントを作成した場合は、無視しても構いません。

    • スキャンすると短いセグメンを検出して、スキャン結果に総数が通知されます。
    • 問題のあるセグメントが1ヶ所ずつ表示されるので、「Find next」をクリックして個々に確認します。
    • 再敷設で長さを調整するか、Move Itを使って短いセグメントの長さを調整します。
  4. Find disconnected buildings: 未接続の建物を検出

    • 道路接続が不適切だと出庫時に0/1を繰り返して、サービス車両が出現しない場合があります。
    • 未接続の建物の問題
      出庫時に経路探索が失敗して、サービス車両などが建物からスポーンできない状態です。 建物と面した道路接続が適切なのか、目的地まで経路探索が見つからないと起こります。 都市サービスの改善MODを使用しない場合は、島などで独立した飛び地を作らないで下さい。 経路探索で目的地が見つかるように、全ての地区を道路で必ず接続して下さい。 Check Road Access for Growablesでは、RICO区画で道路接続の状態が通知可能です。

    • スキャンして未接続の建物を検出して、スキャン結果が通知されます。
    • 問題のある建物が1棟ずつ表示されるので、「Find next」をクリックして個々に確認します。
    • 位置をずらして再設置したり、Move Itを使って道路側に建物を近づけます。
  5. Find disconnected PT stops: 未接続の停留所を検出

    • 路線設定が切れると、運行車両が出現しない/住民が目的地に行けない場合があります。
    • 未接続の停留所の問題
      路線設定が存在するネットワークで、設定を解除/変更せずに撤去すると壊れます。 もしくは災害などでネットワークが壊れると、路線設定も壊れて同様の問題が発生します。 ネットワークを撤去する場合は、必ず路線設定を解除/変更して作業を実行して下さい。 災害などの不可抗力で壊れて復旧できない場合は、BNDでスキャン&修復して下さい。 路線設定はオブジェクトのPath Unitsに依存するので、上限を超えると情報が壊れます。

    • スキャンして不適切な路線設定や未接続の停留所を検出して、スキャン結果が通知されます。
    • 未接続の停留所がある場合は1ヶ所ずつ表示されて、「Find next~」をクリックして確認します。
    • 問題があれば「Remove~」をクリックして、不適切な路線設定や停留所が削除されます。
  6. Detect stuack citizens: スタックした住民を検出

    • マップ上でスタックして、立ち往生している住民を検出します。
    • スタックした住民の問題
      経路が見つからない/壊れて目的地に行けない、スタックした住民を見つけます。 マップ上にスタックした住民が増えると、徐々にfpsやシミュレーション速度が低下します。 スタックするとネットワーク上の端などで、一ヶ所に住民が固まっている場合があります。 例えば駅前などの路線設定のある場所や周辺で、固まっている場合が多くあります。 該当する住民を個々に撤去するか、ネットワークを変えると復活して直る場合があります。

    • スキャンして「無効な経路」を調べて、経路探索の失敗が最も多い上位 15人を表示します。
    • スタックした住民を調べるために、ズーム機能「Jump to」が実装されています。
    • 問題のある住民を見つけたら、TM:PEの除去機能で選択&除去して下さい。
  7. Detect broken paths: 経路探索の破損を検出 (実験機能)

    • 経路探索のリクエスト (in/out)を監視し、経路探索の失敗を検出します。
    • 経路探索の破損の問題
      未接続の建物の問題と同じで、経路探索から目的地に辿り着けない問題を見つけます。 こちらは経路探索から問題をスキャンして、正常に建物と出入り可能かどうか調べます。 都市が大きくなると経路探索も複雑化して、最短経路が見つからない場合があります。 行き止まりや一方通行の道路が多いと、経路探索で建物まで辿り着けない状態が発生します。 可能であれば高速道路を都市全体で敷設して、最短経路が見つかるようにして下さい。

    • 問題のある建物をクリックして、ゲームを進行させて経路探索を実際にスキャンします。
    • 経路の見つからない建物があれば調べるために、ズーム機能「Jump to」が実装されています。
    • 更に未接続の建物でもスキャンして、同じくリストに建物があればMove Itなどで修正します。
トラブルシューティング
このセクションでは、トラブルシューティングを解説しています。

トラブルシューティング
  • ネットワークの破損する理由や注意事項を解説しています。
  • オブジェクトの上限に関する問題点と注意事項を解説しています。
  • EML環境で起こる破損Propは、EML環境のガイドを参照して下さい。
  • BNDと関連するシミュレーションエラーは、LSM Revisitedのガイドを参照して下さい。


ネットワークが破損する原因や要因
  • 完全なバニラの環境でも、破損したネットワークが出来る可能性があります。
  • 極端なシミュレーション速度の低下や、災害でネットワークが壊れると破損します。
  • 破損したネットワークが出来やすい事例や、確実に出来る事例を挙げておきます。
  • 各項目でネットワークの復旧が出来たら、BNDでスキャン&修復して下さい。
  • ネットワーク系のアセットやMOD
    1. ネットワークのMODやアセットを無効化/サブスクの解除
      通常はシミュレーションエラーで、ロードすら出来ずにネットワークが破損します。 サブスクの解除/無効化をしたい場合は、事前に別のネットワークに変えて下さい。 何らかの事情で復旧したい場合は、LSMのセーフモードで復旧を試してみます。 該当部分のネットワークが全て消えるので、何とかして再敷設をする必要があります。
    2. ネットワークのアセットが非公開 /消去
      上記と同じくシミュレーションエラーが出て、復旧する場合はLSMのセーフモードを試します。 アセットが非公開にされた場合は、サブスクの解除をしない限り利用可能です。 非公開の状態も消える可能性が高いので、早めに別のネットワークに変えて下さい。 該当部分のネットワークが全て消えるので、何とかして再敷設をする必要があります。
    3. 建物内のネットワーク
      建物内にある、該当するネットワークのサブスクの無効化/解除するとエラーになります。 駅などのステーショントラックのアセットでは、シミュレーションエラーになる場合があります。 RONの置換機能やRailway Replacerなどで、別のネットワークに置換します。 該当部分のネットワークが全て消えるので、何とかして再敷設をする必要があります。
    4. RONの自動置換
      RONを使用すれば、対応したMODやネットワークのアセットで自動置換で復旧出来ます。 NExt2やMOMなどは、指定のアセットなどをサブスクしてロードすれば自動的に置換します。 建物内のネットワークも置換できますが、新たに設置するとエラーが出るので注意してください。 詳しい内容は、RONのワークショップやLSM Revisitedのガイドを参照して下さい。
  • ゲームシステム
    1. ゲームデフォルトのツール以外の使用
      完全なバニラな環境であれば、ネットワークの破損は例外的な事象もありますが起きません。 しかし、ゲームデフォルトのツールを使用しても、ラグやモタつきで破損する場合があります。 基本的にMODを使用して、敷設や配置はネットワークが破損する可能性が高まります。 単純にMODのアップデートのミスや、MOD間の競合などで破損する場合もあります。
    2. DLC NDの災害でネットワークの破損
      地形変化が伴う陥没/地震/隕石の災害は、ネットワークが破損する事態が起こります。 ネットワークの破損で路線設定が壊れると、バニラの環境では修復がかなり難しいです。 補足でBNDが無い時代は、Better Bulldozeで何とかして路線設定を削除&修復していました。 以前と同じ位置に再敷設しても直らない場合は、BNDでスキャン&修復した方が確実です。
    3. シミュレーション速度の極端な低下
      ゲーム内のシミュレーション速度が遅くなると、全ての処理が遅延していきます。 処理反映までのタイムラグで、適切にネットワークが配置されない場合があります。 もしくは経路探索もおかしくなって、路線設定があり得ない場所に移動や出現します。 BNDでスキャン&修復しても再発するので、シミュレーション速度を改善して下さい。
    4. セーブ時などで意図しないラグやモタつき
      OS側のバックグラウンドの処理などで、極端なラグやモタつきで破損する場合があります。 敷設作業中にラグが起こって、とんでもない位置にネットワークを敷設することがあります。 マップの外まで伸びたり、地形に食い込んで捻れたネットワークを発見することがあります。 BNDのスキャンでも見つからない場合があるので、カメラを動かして何とかして撤去します。
  • MODの使用
    1. 警告を無視して配置/敷設可能なMOD
      Move ItやNetwork Anarchyなどを使用すると、破損する可能性があります。 俗に言うにAnarchy系のMODの使用は、想定外のエラーが出る場合があります。 警告を無視して配置や敷設するので、車両や住民の出入りが出来ない場合があります。 もしくは、シミュレーション速度の極端な低下が起こる可能性があります。
    2. Anarchy系のMOD
      Move Itの操作と同じで、様々なエラーが出る原因になるので注意してください。 警告が出る位置で、ネットワークを繋げると破損ノードやゴーストノードが出来る場合があります。 もしくは短いセグメントが出来て、車両や住民の動きがおかしくなる場合があります。 極端な配置や敷設は、ゲームのクラッシュにも繋がるので常識的な範囲内で操作して下さい。
    3. Move Itでネットワークや建物を動かす
      ネットワークや建物を動かすと、経路探索がおかしくなる場合があります。 通常は時間経過で動かした位置まで追従して、経路探索が変更&反映されます。 移動後に建物と道路接続が無い状態になると、車両や住民の出入りが出来ません。 BNDの未接続の建物と破損した経路探索でスキャンして、問題を解決して下さい。
    4. Move Itの一括撤去
      Move Itの範囲選択で一括撤去すると、破損ノードやゴーストノードが出る場合があります。 範囲選択で撤去する場合は、ゲームを止めて極端に広い範囲で一括撤去はしないで下さい。 範囲選択はオブジェクトの指定も出来るので、Move Itの機能を上手く使って下さい。 広い範囲で一括撤去をしたら、念のためBNDでスキャンして問題があれば修復して下さい。


オブジェクト関係
  • オブジェクトの上限を超えた/上限に近い状態では、BNDでは改善できません。
  • 始めにオブジェクトの上限を解消/解決してから、BNDでスキャンをして下さい。
  • 特に路線設定や経路探索で、問題が出ている場合は改善が出来ません。
  • BNDで一時的に修復出来ても、再び問題が発生して堂々巡りになります。
  1. 経路探索: Path Units
    経路探索と路線設定は、オブジェクトのPath Unitsを使用&処理しています。 オブジェクトの上限を超えると、路線設定が壊れたり車両や住民が止まるようになります。 余りにも酷いと、関係ない場所に路線設定が移動/停留所が出現します。 オブジェクトの上限を変更する、 More PathUnitsがあります。(注意: 有効化後は解除不可)
    https://steamproxy.com/sharedfiles/filedetails/?id=2710657019
  2. 走行車両: Vehicle Actives
    車両の制御は、オブジェクトのVehicle Activesでカウント&処理しています。 オブジェクトの上限を超えると、サービス車両やトラックが足りずに機能不全になります。 余りにも酷いと、外部との出入りや輸出入が出来ずに都市機能が麻痺します。 オブジェクトの上限を変更する、More Vehiclesがあります。(注意: 有効化後は解除不可)
    https://steamproxy.com/sharedfiles/filedetails/?id=1764208250
  3. 住民の制御: Citizen Units
    都市内の住民は、オブジェクトのCitizen Unitsで制御&処理しています。 オブジェクトの上限を超えると、公共車両に乗降できない/住民が居住しません。 余りにも酷いと、労働者が雇用されない/住宅に世帯数0の建物が出現します。 オブジェクトの上限を変更する、 More CitizenUnitsがあります。(注意: 有効化後は解除不可)
    https://steamproxy.com/sharedfiles/filedetails/?id=2654364627


EML環境
  • EML環境で起きる破損Propの問題は、EML環境のガイドを参照して下さい。
  • 操作方法でも解説していますが、非互換MODや競合MODで破損する場合があります。
  • EML環境と互換性がある/動作確認済みのMODを使用するようにして下さい。
  • Prop Anarchy + EMLライブラリ & Tree Anarchyの解説:
    https://steamproxy.com/sharedfiles/filedetails/?id=2853313105


シミュレーションエラー
  • BNDにも関連するシミュレーションエラーなどの解説は、LSMのガイドを参照して下さい。
  • LSMのセーフモードで、ネットワークの問題が復旧出来る可能性があります。
  • RONの使用方法や、Array index is out of rangeの解説もしています。
  • Loading Screen Mod Revisitedの解説:
    https://steamproxy.com/sharedfiles/filedetails/?id=2859708205


Harmony2のパッチ動作
  • Harmony2のパッチ動作で問題が出たら、Load Order Toolsを使用して下さい。
  • Load Order Toolsにあるオーダーリセットの機能で、ロードの順序が最適化出来ます。
  • Windowsであればゲームを起動せずに、ロードツールでオーダーリセットが実行可能です。
  • Load Order Mod (LOM)の解説:
    https://steamproxy.com/sharedfiles/filedetails/?id=2847820451
技術的な情報
このセクションでは、技術的な情報を解説しています。

技術的な情報
  • LSM Revisitedのガイドと、内容がほとんど重複するので割愛しています。
  • Array index is out of range~は、主にLSMのシミュレーションエラーで表示されます。
  • ここでは、Object reference not set to an instance of an objectを解説しています。
  • Object reference not set~は、主にゲーム内で表示されるエラーになります。


見たくないエラーの代表格

  • エラーの代表格で、Object reference not set to an instance of an objectを解説しています。
  • 1回だけ消える場合もあれば、継続的に出たり消えずに作業すら出来ない場合もあります。
  • このセクションの解説は、TM:PEのWikiを参考にして翻訳しています。
  • TM:PEのWiki: Object reference not set to an instance of an objectのリンク[github.com]


エラーの確認と検証
  1. MODの互換性を確認
    • 始めにCompatibility Report v2で、MODの非互換や競合を確認して下さい。
    • ゲーム本体やMODのアップデートで、古いMODのエラー/競合MODになっている場合があります。
    • サブスクしただけの未使用MODが原因の場合もあるので、解除すると簡単に直る場合もあります。
    • Compatibility Report v2のワークショップ:
      https://steamproxy.com/sharedfiles/filedetails/?id=2881031511
  2. エラーの表示
    • 基本的にゲーム内で出ている、エラー画面のダイアログが該当します。
    • LSMのロード画面でも一部は、シミュレーションエラーで表示される場合があります。
    • 詳しいエラーの内容を確認するには、ログを確認する必要があります。
    • ここからは、エラーの検証方法を解説しています。
  3. エラーの確認方法
    • エラーのダイアログが出てたら、エラー内容の一部/全てが表示されます。
    • Extended Error Reportingを導入すると、ある程度のエラーが推測できます。
      https://steamproxy.com/sharedfiles/filedetails/?id=2055465280
    • 基本的にゲームのログを確認して、エラー内容を検証&確認することになります。
    • ログはゲーム本体のあるフォルダに、保存&記録されてています。
  4. 一般的なログの場所
    • 下記の場所からログを探して、ファイルをメモ帳などのテキストエディタで開きます。
    • ファイルサイズが大きいと、メモ帳だと表示まで時間がかかるので注意してください。
    • ログの保存はデフォルトだと、下記の場所にあります。
      PC: <Steamのフォルダ>\SteamApps\common\Cities_Skylines\Cities_Data\output_log.txt Mac: Users/<ユーザー名>/Library/Logs/Unity/Player.log Linux: ~/.config/unity3d/Colossal Order/Cities: Skylines/Player.log
  5. エラーの検索方法
    • 検索機能で、Object reference not setをログ全体から探します。
    • 確認する内容は、エラーメッセージで表示された数行のエラーがログされた部分です。
    • この行は通常だと、「at」から始まって数行に渡ってエラーが構成されています。
    • 検索結果から「at」以降に表示された、エラーの内容から問題の確認や検証を行います。


エラーの詳細
  • ここから、Object reference not setで出るエラーの詳細を記述しています。
  • エラー画面のダイアログや、ログを検索して該当するエラーがあるか確認して下さい。
  • 大抵の場合で、ログの終わり付近や繰り返しでエラーが記録されています。
  • TM:PEのWikiを参照して、現状に合わせて内容の修正や追記をしています。
  1. エラーの例
    始めにエラー表示の例を確認して下さい。 エラー画面のダイアログ Object reference not set to an instance of an object [System.NullReferenceException] LSMのロード画面やログの場合 Simulation error: Object reference not set to an instance of an object NullReferenceException: Object reference not set to an instance of an object
  2. AssetIcons.IconModifier.PatchIcons / FormatException Invalid Image Format
    Improved Asset Icons / Imprsoved Asset Icons (alternative)でエラーが出ています。 現在のゲームバージョンでは非互換MODなので、サブスクを解除してください。 移行先は、Find It2を使用して下さい。
  3. Building.PlayAudio / Building.CalculateGroupData
    Control Building Level Up 0.4でエラーが出ています。 現在のゲームバージョンでは非互換MODなので、サブスクを解除してください。 移行先は、Ploppable RICO RevisitedやAdvanced Building Level Controlを使用して下さい。 まだエラーが出る場合は、LSMのセーフモードで問題の修復を試して下さい。 ログには次の内容が含まれます: RoadBaseAI.CanEnableTrafficLights
  4. PloppableRICO / ToolBase.OnEnable / BuildingAI.CheckUnlocking
    Ploppable RICO / Ploppable RICOの定義ファイルを持つ建物アセットが原因です。 Ploppable RICOを使用している場合は、Ploppable RICO Revisitedに移行すれば改善されるはずです。 Real Timeでも、同様のエラーが発生する可能性があります。 ログには次の内容が含まれます: RealTime.Simulation.Statistics Building Anarchyも、同じく同様のエラーが発生する場合があります。 現在のゲームバージョンでは非互換MODなので、サブスクを解除してください。
  5. IINS.PROPFINETUNING.PropFineTuner.Done
    Prop Fine Tuneが原因でエラーが出ています。 現在のゲームバージョンでは非互換MODなので、サブスクを解除してください。 Move It!のショートカットで同様の機能が使用できます。
  6. MaZy.AutobulldozeMod
    Automatic Bulldoze Simple Editionが原因でエラーが出ています。 現在のゲームバージョンでは非互換MODなので、サブスクを解除してください。 移行先は、Bulldoze it!を使用して下さい。 現在はAutomatic Bulldoze系のMODは、Bulldoze it!以外は全て使用出来ません。 使用可能な報告もありますが、ログに大量のエラーをスパムしています。
  7. RoadBaseAI.CanEnableTrafficLights / Building.PlayAudio / Building.CalculateGroupData
    セーブデータに、利用出来ない道路/鉄道や交通に関するアセットがあるとエラーが発生します。 または駅などの建物内にステーショントラックや内装道路があって、サブスクの解除をするとエラーが出ます。 ネットワーク系のMODを完全に除去&置換したにも関わらずに、情報が残ってエラーが出る場合があります。 これらのエラーは、多くの場合でLSMのセーフモードで復旧可能です。
  8. WaterSimulation.ReleaseWaterWave
    Ragnarok / Natural Disasters Overhaulなど、自然災害(特に津波)を変更するMODが原因の可能性があります。 解決方法は津波が発生中の水域に隕石を落とすと、恐らく水域のシミュレーションがリセットされてエラーが直ります。
  9. Rainfall.Hydraulics.updateDistrictAndDrainageGroup
    Rainfallが原因で、必要なアセットが不足している可能性が高いです。 依存する必要なアセットが、全てサブスクしているか確認して下さい。 他のMOD(水流/天候/災害に影響を与えるもの)が競合している可能性があります。
  10. ColossalFramework.UI.UIComponent.RebuildComponentOrder
    ログにNetPickerのスタックレースがあれば、Net Pickerが原因です。 現在のゲームバージョンでは非互換MODなので、サブスクを解除してください。 移行先は、Pickerを使用して下さい。 既にNet Pickerの作者が引退して、更新されることはありません。
  11. VehicleEffects.VehicleEffectsMod
    Vehicle Effects / Extra Vehicle Effectsの何れかでエラーが出ています。 エラーがOnLevelUnloadingをログしている場合は、他のMODがロードを妨害した可能性があります。 定義ファイルの記述が不適切だと、エラーのダイアログが出ます。(作者に問題を報告して下さい) そうでない場合は、サブスクしていない/記述ミスで存在しない車両に適用しようとしています。 不要なエフェクトMOD(例:列車の効果音MODなど)を削除するか、不足したアセットをサブスクしてください。 バニラやDLCの車両は、LSMのskip.txtでプリファブをスキップしていないことを確認してください。
  12. VanillaGarbageBinBlocker.PropManagerDataPatch.Prefix
    Garbage Bin Controllerを使用して、デフォルトのゴミ箱が見つからないエラーです。 バニラにあるデフォルトのゴミ箱が、LSMのskip.txtでGarbage Binのプレハブをスキップすると発生します。 LSMでバニラにある、Garbage Binのプリファブをスキップしないで下さい。 現在のゲームバージョンでは非互換MODなので、サブスクを解除してください。 移行先は、Garbage Bin Managerを使用して下さい。 Garbage Bin Managerでも、上記の問題は同様なので注意してください。
  13. NetTool.TestNodeBuilding
    恐らく、Elektrix氏の開発したネットワーク系MODが原因のようです。 Elektrix氏はMODの開発を引退したので、全て使用しないで下さい。
  14. RadioPanel.AssignStationToButton / TreeInstance.PopulateGroupData
    Nursing Homes for Senior Citizensが原因でエラーが出ています。 現在のゲームバージョンでは非互換MODなので、サブスクを解除してください。 移行先のMODは、Nursing Homes with Eldercare modを使用して下さい。 既にNursing Homes for Senior Citizensの開発は終了して、更新されることはありません。
  15. VehicleManager.SimulationStepImpl
    セーブデータは車両制限を増やす、More Vehiclesを有効にして保存しています。 More Vehiclesの無効化/サブスクの解除をすると、セーブデータはロード出来ません。 有効化したら解除不能なので、More Vehiclesを常に有効化して下さい。
  16. Could not load type 'Problem'
    DLC P&Pの本体アップデートで、通知の関数が変更されてエラーが出ています。 アップデートしていない古いMODで、通知に関する「Problem」のエラーが発生します。 通知に介入するMODで、関数が適切に修正されていないと様々な場面でエラーが出ます。 DLC P&Pに対応した、最新のMODを使用しているか確認して下さい。
  17. Could not load type 'HarmonyLib.Harmony'
    Harmony2をサブスク/有効化していないので、エラーが出ています。 MODがHarmony2を使用しているので、サブスク&有効化して下さい。 サブスクや有効化を忘れると、Harmony2を使用する全てのMODが機能しません。 もしくは、MODの競合などでHarmony2の動作が阻害された場合でもエラーが出ます。
MODのまとめ
最後のセクションでは、ガイド内で紹介したMODをまとめています。

掲載MODの内容
  • ガイド内の解説で紹介したMOD + αで、ここに全てまとめています。
  • 現在のゲームバージョンで、使用可能なMODだけを掲載しています。
  • パフォーマンスを改善するMOD/エラー修正やデバッグ用のMODをまとめています。
  • 詳細については、ワークショップで内容を確認して下さい。


エラー修正やデバッグ用のMOD


パフォーマンスを改善するMOD
更新履歴
最後までご覧頂き、ありがとうございます。
よろしければ、いいねだけでも良いので評価を入れて頂けると嬉しいです。


更新履歴
修正や変更があれば追記
  • 2022/09/26 - ガイドの作成を開始
  • 2022/10/01 - ガイドを公開: 0.7.1に対応
  • 2023/01/14 - DLC Financial Districtsガイドに対応
  • 2023/03/23 - Hubs & Transportのアップデートに対応
    • MODのアップデート: 0.8.0に対応