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Posted: 7 Aug, 2016 @ 10:16pm
Updated: 7 Aug, 2016 @ 10:21pm

脱出ゲーム入門に最適な良短編!

脱出ゲーム…それは人によっては、攻略サイトを見るだけとなってしまうゲーム、イライラするだけのゲームだ…
だが、脱出ゲーム好きは知っている、オブジェクトをどう使うか理解できた時の爽快感を
脱出できた時の高揚感を…
Awareness Roomsは脱出ゲームの爽快感、高揚感を脱出ゲーム初心者でも味わえるように設計されたゲームだ。

脱出ゲームプレイする際、初心者は大抵、何をしたらいいのかがわからない!という状況に陥る。
これは、脱出ゲームに慣れた人が行う、 ”部屋に存在するオブジェクトをすべて調べ、どこになにがあるのかを把握する、何かしたなら何が変わったかを把握する”
という行動を行いきれてない為に、謎を解く為のヒントが出現していない…次に進む場所のヒントを見逃す..
などが起きるためである。

Awareness Roomsではその必須行動である ”部屋に存在するオブジェクトをすべて調べ、どこになにがあるのかを把握する、何かしたなら何が変わったかを把握する”
ゲームの内容として、しっかり組み込んだ意欲作だ。

「何かわからないものがあるから調べる…?それじゃダメダメ!全部調べなきゃいけないでしょ??」

このゲームを始めたプレイヤーは、無機質な長方形オブジェクトに囲まれた部屋で目覚める。
この状態では、本当になにがなんだかわからない状態だ。
そこで、プレイヤーはとりあえず近くにある長方形オブジェクトを調べ始める
「わぁぉ!なんだ!?この四角くて小さくて茶色い固いものは!???WTF!???この四角くて白くてでっかいのは柔らかい!???」
とリアクション(ゲーム中こんな大げさなリアクションはとりません)したりしていると…
Awareness Rooms独特のシステム ”認識力” が上昇し…
「この茶色の四角、触ったら丸い形じゃないか!」「この白い奴、四角じゃなくて結構複雑な形してるしふわふわだ!!」
とオブジェクトがどんな形なのかを認識することが出来るようになる。
さらにオブジェクトを調べていくと…
「この茶色いのよく見たら地球儀じゃねぇか!」「この白い奴ソファーじゃないか!!」
とより ”認識力” が上がり、オブジェクトが一体何なのかを理解することが出来る。
この認識力上昇の過程は単一のオブジェクトを調べるだけでは進行しないため、強制的にプレイヤーは部屋を隅々まで調べることとなる
すると...
「この緑色の長方形、めっちゃ軽いから動かせるやん?」
「あれ?この黒いの開けたらダイアルがあるやん!」
”部屋に存在するオブジェクトをすべて調べ、どこになにがあるのかを把握する” という行動を自然と行うこととなり
謎を解く為のヒントや次に進む場所のヒントを見逃さない、もしくは目撃する、そして、
謎が出された際は「を!あれやんけ!あそこで見たわ!」、次に進む場所のヒントの際は「これは…あそこやろ?」
と記憶の結びつけが安易になるのだ!

また、認識力上昇時、オブジェクトのグラフィック、主人公の反応テキストが変わるので、 ”何かしたなら何が変わったかを把握する” という行動も促しており
脱出ゲームでよく使われる、謎を解いたら、次の謎を解くためのヒントが部屋に出る!というタイプも認識しやすくなっている。

全4ステージと短いが、レベルデザインも秀逸で、ステージが進むほど、より複雑な謎や、観察力が必要になるヒントが増えていく…が、
一貫して、ゲームの中で得た知識やヒント、一般常識だけでクリアできるようになっている。
その為、クリアするころには、他の脱出ゲームを脱出できなかった人が、 (よほど意地悪なやつじゃない限り…) 脱出できるようになっているだろう… (たぶん…)

以上をもってAwareness Roomsを私は脱出ゲーム初心者が入門にプレイするには最適なゲームとおススメする!
あと、主人公がカワイイ、めっちゃカワイイ、そのおみ足にスリスリしたい
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