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Posted: 2 Oct, 2021 @ 8:44am
Updated: 29 Nov, 2024 @ 11:04pm

Early Access Review
最も好きなゲームになりました。後半の戦闘アップデート後に大きくレビューを書き直します
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夜、空を見ると沢山の星が輝いている。
あの星には一体何があるのだろうか?子供の頃にそう考えたことがあるはず。

行ってみようじゃないかその星へ

宇宙単位の規模で資源を掘って・加工して・製造してコンベアを用いて・巨大な建造物であるダイソンスフィアを造るゲームである。
夜空に見える星はすべてあなたのものです。

イカロスと呼ばれる二足歩行のメカを操作して、惑星に点在する様々な資源を回収して活用していくのが基本的なムーブとなる。
建造に研究にと様々な用途がある部分は一般的なコンベアゲーと変わらない。
ただしプレイヤーはメカなので何を行うにもエネルギーが要求される。
最初のうちは少し動かすだけで燃料が尽きてしまうが、徐々にアップグレードを施すことによって空を飛び、大気圏を離脱し、宇宙空間を進んで別の惑星へと進出することとなる。
ゲーム中では様々な惑星が存在しており、そこには初期の星には無い資源や、幾つかの製造過程をスキップ出来るレア資源なんかもあったりする。我が星では蛇口から水ではなく硫酸が流れますぞ。

充分な研究が進むといよいよ夜空の向こうにある星へと向かえるまでになり、世界が大きく広がるのがこのゲームの醍醐味。
もしかすると緑豊かな第二の故郷が見つかるかもしれない。どれにしても貴方はその星を好きにして良いのだ。

さて宇宙の旅の話ですっかり忘れていたが、このゲームの目的の一つはダイソンスフィアを造る事である。
私は特別宇宙の知識があるわけでもないのでざっくりイメージで言うと、恒星 いわゆる太陽をソーラーパネルで覆ってしまい電力を効率よく得られるようなでっかい施設を作っちゃう。
もっとざっくり言うと資源の塊を宇宙に飛ばして電力に変えるというものである。

ここでコンベアゲームを遊んだことがあるプレイヤーなら少し気がつくと思うのだが、実はこのゲームには2つのエンドコンテンツがある。
1つはこのダイソンスフィアを作り大量のエネルギーを得る事。勿論このエネルギーは開発にも使えるし、生産力によるリーダーボードいわゆるランキング機能も搭載している。
これは個別のシード値単位で存在しており、それらが更に星のようにあつまって銀河を形成している。
基本的にシードが被るようなことは滅多にないものの、自分の作ったスコアで一つの星が形成されることは嬉しいものである。ちなみにオフにすることも出来る。

もう1つは研究面のブーストである。こちらはコンベアゲームではよくあるエンドコンテンツではなかろうか。
繰り返しの研究を行い様々な能力を強化し、より強大なラインを築くというのが中毒性の一つとなっている。
この2つのコンテンツはお互いに必要なリソースが若干異なっており、かつお互いの要素が必要不可欠となってくる。
つまり開発に対する中毒性が倍である。やったね
--22/05/10追記--
最近のアップデートで研究面へのユニークな要素として、メタデータと呼ばれる強くてニューゲームに近い要素が導入された。
これは既プレイのシードで、1時間の研究生産力が最も高かった時期の1分間の研究力を別のゲームで使うことが可能になるというもの。
ただし利用は使い切りなので、常用したい場合は使った分だけ取り戻す必要はあるだろう。

このゲームは強くなったイカロスがニューゲームにより初期状態に戻る時、激しい本体性能の低下が問題だった。その要素を緩和させるシステムを導入したことに対して、開発側がプレイヤーが抱える問題点を上手くゲーム性として活用する姿勢に改めて関心した。
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■良い点
・コンベアとしての難易度は緩く、高度の概念もあるのでスパゲッティ化も推奨されている。
・ダイソンスフィアは描画が非常に重く、自分のような低スペックだとFPSが20を切ることもあるが、描画を消すことでほぼ問題なく稼働出来る。
・圧倒的な景観。スフィアの描画が可能な場合は当然だが、仮に描画無しでも沢山のロケットやレールガンの軌道だけでSSフォルダが潤うことは保証出来る。
・不正対策が独特。残念ながらスコアという概念がある以上不正者は存在する。しかし銀河というのはとても広く、いくら不正が出来ても銀河を掌握なぞ無茶な話。
高いスコアというのは一等星程度の表示でしかなく、一般的なプレイヤーにはただの綺麗な星の一つでしかない。
綺麗な銀河を彩るためにいつでも駆除されるリスクを負う彼らに乾杯。

■賛否両論
・セーブデータは重たい。一時期に比べると大きく改善されており、最適なプレイングになると最大でも200~300MB程度まで抑えられた。それでも結構重い方ではあるので今後にも期待したい。
・この作品の舞台は惑星単位。当然だが星は球体なのでグリッドが少々特殊であり、主に縦のラインではズレが生じ易い設計となっている。グリッドへの配慮は少し慣れが要る。
・管理面は副産物の概念が発生するアイテムで少し苦労するくらいであり、それもコツを掴めば自動的に処理も可能。初心者の壁といったところだろう。
・惑星間の旅は面白いものの基本的にはバイオームの集まりのようなもので、綺麗な星はあるものの特別なモニュメントなどは存在しない。
しかし1つのシステムにどういう惑星が羅列されるかはランダムなので、組み合わせ次第では凄まじい生産力のある星が生成されることもあるので一長一短。

■悪い点
・同システムの星へのジャンプは割とすぐに出来るのだが、別の星系へのワープは結構後でないとアクセス出来ない。
割と長い間星を眺める時間は要求されるだろう。拡張への意欲が高すぎて眺める暇もないかもしれないが。

■総評
この手のゲームではメカや宇宙の要素を好むことが前提のイメージが強かったのだが、実際そんなことは無く、とにかく広い世界を気が済むまで開拓するという欲求さえあれば、やめどきのわからない危険なタイトルであるという事を身をもって感じた。
重くなることがネックだが、重さを気にするほどにまで成長する頃には100時間はプレイしているはず。文句なしにオススメしよう。
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