Sturer Michell
hojyo_michiru   Japan
 
 
パンツレスラーズの弾幕担当。火力物量至上主義者。
I have not created a single piece of workshop content for Rolling line, nor have I been involved in its production.
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Review Showcase
92 Hours played
2022/07/19
ちょっとだけ下記ピックアップを追記
レビュー本体はピックアップの下にあります。

ピックアップ: ゲームやりたいけど
日本語非対応・全部英語でしょ?という方へ

最近有志の方が、主要なセリフの日本語データを
公式に提供されました。お陰様で会話については
全て日本語で読むことができます。
大変有り難いことです……ありがとうございます。

残る文書コンテンツは全てテクスチャ表現なので
翻訳されておらず、英語と戦う必要があるのですが、
ここで皆様の強力な助っ人になるのが
お手持ちの携帯電話に導入する形での
Google 翻訳のアプリです。


機種にもよるかもしれませんが、同アプリには
携帯電話のカメラを用いて、文書を瞬時に
翻訳する機能が備わっています。
同ゲーム内で私はふと思いついて
この機能を使いましたが、
だいぶ汚い……私の手書きより酷い
乱筆の文章でもかなりスイスイと翻訳してくれます。
個人的に10箇所ちょっとで試しましたが、
翻訳不能であるとか、文意が読み取れないほど
翻訳が破綻したケースはありませんでした。

もちろん翻訳アプリですから、
全て完璧な翻訳とは限りませんし、
状況にもよるでしょうから断言はできませんが、
それでも大いにプレイの助けになるはずです。
「英語苦手だからなあ……」とお考えの方は
是非お手持ちのスマートフォンも
本ゲーム攻略のアイテムに入れることを
検討してみてください。



閑話休題。
レビューに戻りましょう。


ゲーム概略

ヘルメット、懐中電灯、そしてカメラを持って施設を点検して周るゲームです。
探検して周る、とは言いますが、実際にはパズルと言ったほうが的確かもしれません。

周る施設は多数あり、
水力発電所やダム、木材加工場、
製鉄所、地下坑道、地下鉄のトンネル、
大きな橋、古城(博物館)など
枚挙に暇がありません。
2022/07/19現在、本レビュー時点での
私のプレイ時間は90時間超。
これは5周目終了時点のスコアです。
(※周回前提のゲームではありません。)
(※実績獲得とゲームを楽しむ目的で5周目です。)
実績まで完全に網羅しようとすると
もう少し時間が必要そうです。


プレイヤーはカメラと懐中電灯を使い、
施設を点検して周ります。
施設は相互に連絡している為、
1施設終われば必ずしも次のチャプター、
等というわけではなく、
歩き進めることで
マップもどんどん進んでいくシステムとなっています。
一部では戻ることも可能です。
(但しまた一部の施設は一方通行で
戻ることができない場合があります。)


点検の際、問題がある箇所は直し、
また報告すべき事項がある場合には
その写真を撮ることがこのゲームの目的です。
明らかな破損などが写真の目的となりますが、
ストーリーを示す文献等も写真に撮る意味があります。
(やらなければ次に進めない訳ではないので、
必ずしも必要とは限りませんが。)
破損や文献などをどれだけ記録したかによって、
ゲームの終わり方、また取得できる実績が変わるので、
完全クリア実績を目指す方は
かなり腰を据えて取り掛かる必要があります。



細かい私感

『おすすめするか、おすすめしないか?』と聞かれたら
わたしは『おすすめする』、に1票入れておきます。


 
評価点
     
  • ダイナミックな自然。
     
  • 精細に作りこまれた施設群。
     
  • 実在品をモデルにしていると思われる小物類。
      →アラ探しをしようにもこの辺りでは
       中々欠点が見つかりません。
       非常に完成度が高いです。
      →もしかしたら開発陣に
       施設建設等の経験者が居るのかも……?
     
  • 実際に探索をしているかのような環境音。
     
  • 場面に即した、臨場感溢れる音楽
    (サウンドトラックのご購入も是非ご検討下さい!)

     
  • 実際に起きそうな現象・環境の変化・施設の扱われ方の表現。
     
  • 濃厚なバックストーリー。
      →手がかりの品物を読み解くことで理解できます。
       英語スキルか翻訳サービスのご準備を!

     
  • 複雑怪奇極まる謎解き要素。
      →謎解きの種類は結構多めです。

     
  • 時間制限のある謎解きは少なめ。
      →ゆっくり落ち着いて考えられます。
      →一方時間制限ありの方は死にゲー区間です。
       回数を重ねて対策を立てましょう。

本を読むような感覚で、かつ同時に美しい施設群の探索、
そしてパズルも一緒に、そんな感じに構えてプレイすると
とても面白いゲームです。
中々こういったゲームがないだけに新鮮でもあります。
また、巨大なインフラ施設、機械、廃墟の類が
お好きな方にも是非オススメです。


 
欠点

ただ一方でおすすめかの判断に
迷う部分もあるということで……
欠点がないわけでもありません。


     
  • ほぼ全部英語。攻略の手がかりもほぼ全部です。
      多少は英語ができないと苦労します。

      →有志の方によりセリフは日本語化されました。
       ありがとうございます。
      →英語が出来ない方は雰囲気で察しましょう。
       あるいは手元に迅速に使える翻訳アプリ等のご準備を。

     
  • 難しくてもヒントが殆どない謎解き。
      →どうしても分からない場面では詰みます。
       諦めて先人の動画等を見ましょう。

     
  • 『このスイッチを動かすとどれが動くのか』が分かりにくい。
      →謎解きだから仕方ない部分があるにしても
       もう少し何とかならなかったのかな、とは
       思ったりします。

     
  • 主人公の操作挙動が酷い。
      →思ったように動けずイライラすることがあります。
      →アップデートで割合マシになりました。
      →が、結構そういう動作はもっさりしていたり、
       意図した通りに動かないことがあるので、
       イライラするかもしれません。
      →基本ス●ランカーだと思ってください。
       些細な段差で落ちて死に、浅い水面で溺死します。

     
  • 次の段階への突破口となる唯一の手がかりがとても見つけにくい。

     
  • 開けるのか開けないのか分かりにくいドア。
      →開かないのが正解ということも結構あります。つまり行き止まり。



総評
欠点もあるゲームですが、
個人的にはそれを補って余りあるゲームの雰囲気、
重厚なストーリー、パズル性を鑑みてオススメとしておきます。
インフラ施設・廃墟探索ゲームとしては非常に出来がよろしいですが、
"ゲーム" としての操作性等の部分に難ありですし、
暗い区間、人気のない区間、不快な区間をぶっ続けで歩かされる
シーンもありますので、
常に快適なプレイをお求めの方にはおすすめできません。


Part2アップデート到着後からは操作性もだいぶ改善されたように感じられます。
謎解き要素も深まったので、廃墟や公共施設大好きな方ではなくても、
パズルやアドベンチャーが好きなら十分に挑む価値があると考えます。

一方で、せっかくPart1で見せつけられた
美しい、息を呑むような退廃(?)美は、
Part2では地下区間が大幅に増大した為に
機会を減らしてしまったように感じられます。
廃墟や公共土木が大好きな方にとっては、
Part2はやや残念な感じに仕上がったかもしれません。

Part3ではいよいよシナリオは佳境に差し掛かります。
しかしながら謎解きにはややネタ切れの感もあり、
最後まではやや間延びした印象が否めません。
ただそれでも、最後の施設は
手に汗握る、ダイナミックな展開です。
しかも裏攻略ルートあるし。


微細な補筆事項
     
  • 暗闇をぶっ続けで歩かされる箇所が多数あります。画面を明るくするご準備を。
     
  • 制作陣の "お遊び" あるいはバックストーリー関連と思われる小ネタも多いです(中には即死確定ルートにあるものもありますが……)。
      →(同関連では怖いのが苦手な方には
        少しオススメできない箇所があります。
        夜中にひとりでやっていた
        私はかなりビビりました。)
     
  • とりあえず1周クリアした人向け:
      →最後の謎解きですが、部屋に入る前に扉の周辺を調べると……?


INFRAはそのあまりに複雑なストーリーを
解説したWikiがあるようです。
フォーラムを探してみてください。
そのほか、日本語のWikiも最近出来たようです。
いずれにせよネタバレを大量に含みますので、
閲覧の際はお気をつけください。


これからINFRA点検に向かわれる皆さん!

ご安全に!

ゼロ災で行こう、ヨシ!!