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原油採掘シム。
原油があるところを探して採掘し、汲み出した原油を売って儲けるシンプルなゲームだ。
原油を売るだけなら単純だが、原油価格は常に変動しており供給量をサイロに貯蔵などでコントロールしてなるべく原油価格が高いときに売っていく戦略性がある。原油埋蔵量はプレイ最初に決まっているが原油価格変動と原油位置はランダムなので、ガスブーストなど儲けるためのテクニックを覚えてランダム性をいかにコントロールして利益を上げるかがポイントになっておりリプレイ性は高い。
キャンペーンでは主人公の他に3人の競合相手がいて、基本である原油採掘パートと設備アップグレードや原油採掘権オークションなど原油採掘の準備をするための運営パートを交互に行い、相手よりも利益を上げて株を51%以上買い占めると勝ちになる。

[原油埋蔵量]
原油採掘権オーディションの土地にかかれている数字が埋蔵量を示しており、数字の高いほど埋蔵量は多い。
埋蔵量はなだらか等高線を描くように分布しており、埋蔵量の多い土地の隣は同じくらいの埋蔵量の土地になっている。

[NPC]
キャンペーンの競合相手のNPCはズルをする。
原油採掘の利益以上に資金が増えたり、あらかじめ埋蔵量の高い土地を知っているような挙動を見せる。

[エキスパートモード]
操作キャラごとにボーナスが付き、NPCがより一層ズルをする。

[DLCキャンペーン]
マイナーチェンジバージョンといったくらいに遊びやすく改良されている。本編キャンペーンに比べてインフレ気味で最初から資金が多く設備アップグレードのほとんどがアンロックされている他、株オークションが運要素の強かったルーレット方式から普通のオークションのような方式に変更されている。熱とガスを組み合わせたブースト方法、ダイヤの他に財宝という埋蔵物などもある。
DLCキャンペーンからでもプレイできるが、本編キャンペーンをプレイ済み前提のつくりのように見える。

[公式動画]
開発による公式の解説動画( https://www.youtube.com/user/GamiousGames/featured )があり、テクニックを知りたいのなら参考にすると良いだろう。エキスパートモードクリアの動画もある。

ゲームの基本部分である原油採掘シムは非常に良く出来ている。適度なランダム性がリプレイ性を生み出している。ただし、キャンペーンの方はクリアするだけなら問題はないがNPCが露骨なズルをしているので、株100%クリアなどのクリアを目指すと途端にそのズルの不公平さが目についてしまうのが残念だ。
短時間でプレイできるリプレイ性の高いストラテジーをプレイしたいのならオススメのゲームだ。

アクションRPG。
場面によって様々なゲームシステム、ジャンルを楽しめる内容のアクションRPGだ。1と2がセットになっており日本語対応している。

[バグ]
日本語対応されているが改行されていないテキストがあり読みにくいところがある。矢印記号のフォントが欠けている。
2で一部のキャラとの会話でエラーダイヤログが出るところがあるが、Continueボタンを連打すれば一応ゲームは進行する。
2のSRPGパートで仲間になる敵のデーモンを殺してしまうとゲームが止まる。

1に関して、私は旧版をプレイ済みだが旧版ではflashベースだったこともありflashの設定が必要だった覚えがあるが、今作では通常のゲームエンジンを使用しており動作は安定していて良い。1はパロディネタを含む実験作的な感じでゲーム進行に合わせてゲームの歴史を辿っていく流れは良い。
２に関してはゲーム進行に合わせて進化していく内容ではないので、本来のゲームコンセプトから逸脱している。1のようにゲーム進行に合わせてゲームシステムが進化していくようなのが好きだったら好みが別れると思う。2は進化しない代わりにストーリーに力を入れており、タイムトラベル的なストーリー展開になっている。古代の世界ではGB風ドット絵、過去の世界で8bit風ドット絵、現代の世界では16bit風ドット絵、未来の世界では3Dポリゴンで表現されている。基本的にはアクションRPGだが、場面場面でマッチ3やSRPG、SRPG、SLG、リズムゲームなど様々なジャンルのゲームが取り込まれているミックスジャンル的なゲームになっている。多くのジャンルのゲームが取り入れられている分だけゲームバランスは雑なところがあるが、人によって苦手なゲームジャンルがあることを考えるとこれくらいザックリしたバランスでいいのかもしれない。1と作風が異なるのは確かだが、ミックスジャンルなアクションRPGと捉えるならば楽しめると思う。
1&2がセットで日本語対応で遊びやすくなっているのでお得感がありオススメのゲームだ。

スコアアタックSLG。
四方八方から飛んでくるブロックを色に対応した弾でひたすら撃ち落としてスコアを稼ぐゲームだ。難易度は6段階。
3色の弾を撃ち分けれることに慣れてくると面白味が感じられるシンプルながらも良いゲームだ。

ストラテジーアクションゲーム。
寂しさを感じるネクロマンサーが死体を下僕(Minion)として召喚してダンスパーティーを開くという内容だ。一見してどのようなゲームか分かりにくいかもしれないが、ゲーム自体は敵を倒しその死体から下僕を召喚して下僕を増やして、さらに敵を倒していくというストラテジー要素があるアクションゲームで、敵も味方も常時踊っているというものだ。
ミッションクリア制のランダム生成ダンジョン、成長要素はないが装備アイテムでのキャラ強化、テレキネシスで動かせる大量のオブジェクトで構成されたマップ、手に入れたアイテムが拠点に展示されていくアイテム収集要素がある。

[アイテム]
成長要素がないのでキャラを強化するために、操作キャラが装備できるアイテムを見つけたら性能を確認して装備することが必要だ。例え、いらないアイテムだったとしても一度拾えば拠点に展示されていつでも持ち出せるようになるので、いらないアイテムを拾ってから元のアイテムを拾い直して装備すると良いだろう。
下僕用アイテムは下僕が自動で良い装備を拾ってくれるので特に気にすることはないが、良いアイテムが落ちていたら命令して下僕に装備させることもできる。

[テレキネシス]
マップは動かせるオブジェクトが大量にありテレキネシスで動かしたり、テレキネシスでパズルを解いたりできる。また、テレキネシスで敵にオブジェクトを投げるとダメージを与えることができる。

正直言って、カメラ操作はマウスミドルボタンドラッグなので操作性はあまり良くない。動かせるオブジェクトが大量にあるせいでスタックしやすく、UI調整できないので文字やミニマップが小さいという短所が目につく。しかし、大勢の下僕を引き連れて、わちゃわちゃと揉みくちゃになりながらダンジョン内を蹂躙していくコンセプトは良い。ゲームの進行ごとに賑やかになっていく拠点の雰囲気も良いものだ。
操作性の若干の悪さを許容して、ハクスラのペットビルドみたいな戦闘をゆるく楽しみたいのならオススメだと思う。

RTS+TDゲーム。
タワーの代わりに5つのキャラユニットを配置、移動させて敵から拠点を防衛するTDでルートが決まっているタイプだ。2つのキャンペーンに、ランキングがあるエンドレスモード、CoopやPvPのマルチプレイに対応している。

[キャラ特性]
操作キャラと敵の相性が決まっているので、出現する敵に有利なキャラを移動させて迎撃していく必要がある。
各キャラの差別化も上手くされていて、単発高威力特化、範囲バフデバフ特化、範囲攻撃特化、近接足止め特化、連射特化と分かれている。

[ビルド]
このゲームではTDプレイ時のアップグレードをルーンを嵌めて自分で設定することができる。例えば、アップグレードの1段階目に攻撃速度アップのルーンを嵌めておけば、1段階目のアップグレードをしたときに攻撃速度アップの効果が得られる。同様に2段階目に攻撃範囲アップのルーンを嵌めておけば、2段階目のアップグレードのときに攻撃範囲がアップするという具合だ。単純に強くする以外に金稼ぎ用にルーンを組み合わせることができる。
なお、スキルについてはLv60-70で全てのスキルにポイントを割り振ることができるので最終的にスキル構成は同じになる。

[神殿]
ステージマップ上にはキャラを配置すると特殊な効果を得られる神殿があり、ジェムを消費して任意の効果の神殿にすることができる。

[任意スペル]
使用可能なスペルとその使用回数はステージごとに決まっている。
スペルの他に、恐らく救済措置として"Angry Mobs"という怒った民衆がルートを暴走して敵にダメージを与えるものがあり、各ステージで民衆を防衛していくことで使用回数を増やすことができる。

[チャレンジ]
「防衛ライフ1でクリア」などのチャレンジがあり有効にしてクリアすると追加報酬がある。ステージ固有のチャレンジもある。

[クリア後]
本編キャンペーンをクリアすると、追加キャンペーンとエンドレスモードがアンロックされる。
また、稼ぎ用(?)のステージもプレイ可能になる。

RTSとTDの組み合わせから想像できるゲーム内容の範疇に収まっていると思う。5キャラのみでキャラの差別化がされていてキャラを配置、移動させる意義と楽しみがあるのは良い。
通常ステージの大半は必要な操作量もあまり多くなく難しいと感じてもキャラ育成してしまえば、なんとかなってしまうようなマイルドな難易度だ。それに対してチャレンジ有効にしたステージは少し対策する必要がある難易度のものがあるのは良い。しかし、チャレンジ報酬については労力の割には報酬が少なく、あまりチャレンジをプレイしたいと思えないのは残念だ。このゲームは稼ぎ方法が限られていて、育成コストも高めで地道にプレイしていくしかないので、チャレンジ報酬はもう少し割のいいものであると良かったと思う。
難易度バランスが一部極端なところがあるが、全体的にはまずまずのクオリティでRTSとTDが好きならオススメのゲームだ。

ウォーキングシム。
Estherという人物の回想しながら島を探索するゲームのUnityでのリメイクだ。基本的に歩くこと以外は何もできず、歩いている途中でモノローグが流れることでストーリーが展開する。
私はオリジナルの方をプレイ済みだが島の写実的な地形は非常に好きだ。風に揺れる生い茂った草や花、かつて人々が生活していた面影を残す廃屋や遺構、月明かりに照らされる海辺…と見どころがある。その一方で洞窟の場面では精神状態を表現しているためか幻想的な地形が作られている。マップは非常に丁寧に作られていると感じられる。
ウォーキングシムが好きか写実的な自然の風景が好きならオススメのゲームだ。

クラフトアクションアドベンチャーゲーム。
機械仕掛けの神々は、重力を奪った群島に新たな種族Buddiesを創り出した。偶然迷い込んだ主人公Flawkesと飛行船の船長は、人類を滅ぼそうとする機械仕掛けの神々を阻止するために行動するという内容のアクションアドベンチャーだ。見た目通りのぶっとんだデザインの世界観と、陸海空の乗り物クラフトが特徴のゲームとなっている。エンディングは2つ。

[乗り物クラフト]
マップ上に落ちている部品と設計図、店で売っている部品を組み合わせて乗り物をクラフトできる。クラフトした乗り物の用途は主に移動のためで、ゲームをクリアするだけなら拾った設計図の乗り物で事足りる。

[小人]
小さいおっさんみたいな小人"Buddies"はこのゲームにおけるリソースだ。
小人を楽しませると、このゲームの金に相当する"FUN"が増える。小人を楽しませる具体的な方法は、蹴っ飛ばす、音楽を流して踊らせる、乗り物に乗せて連れ回すの3つがある。ある程度FUNを増やすごとに小人は消えるが、海の渦巻きに空から降ってくるオブジェクトを投げ入れると小人がRespawnするようになっている。
ただし、注意しなければならないことは、クエストのミスで小人が死んだり、勝手に溺れて死んだりすることだ。小人の死亡数はエンディング分岐の条件となっているのでグッドエンディングを目指したいのなら気を付けると良いだろう。

[空中の建物]
空中の建物"Stratosphere"は買うことでゲーム進行のフラグになっていたり、小人の最大数を上げるためのものだ。

ゲームをクリアするために「自分で工夫して」乗り物をクラフトするゲームではない。あくまでアクションアドベンチャーがゲームのメインであり、操作キャラを操作してパズルを解いたりするのが多い。乗り物をクラフトする目的は移動手段としてであり、ゲーム進行フラグとして必要なクラフトはあまり多くない。自分で考えてクラフトしなければならいのは流氷の場面くらいしかない。このため、目的を達成するために自分で工夫してクラフトするようなゲームを想像してしまうと肩透かしを食らうと思う。
ゲームのメイン部分は平凡、乗り物クラフトについてはあまり期待できない内容だが、ぶっ飛んだ世界観はまず他では見られないユニークさがある。また、ゲーム上では金稼ぎでしかないが小人のリソース管理が楽しい。クラフトした乗り物に小人を連れて適当に移動したり、小人にダンスさせて数を増やしまくるのも楽しい。この部分はゲームのメインではないが非常にユニークで面白味がある。
乗り物クラフトゲームとしてではなく、狂ったような奇妙な世界観に惹かれるのならオススメのゲームだ。

カジュアルパズルゲーム。
老人が手紙を受け取り旅に出て途中の風景で過去の出来事が思い出されていく…という物語だ。地形の輪郭線を上下に動かして輪郭線同士を合わせる(交点を作る)ことで老人が通れるような道ができて、それにより老人を先に進ませるという簡易的なパズルになっている。ストーリーテリングはテキスト表現はなく全てアートワークによる表現だ。

特筆すべきはアートワークだ。視差や遠近感を利用した空間の広がりを意識したような画面構成が素晴らしい。温かみのある色彩に、適度なアニメーションで生きた世界観が表現されている。ストーリーのオチは想像できるものだが、老人の後悔を描いており最後はほんわかな気分にさせてくれる。
ゲーム性は高くないが絵本を読むようにプレイするには良いゲームだと思う。

カジュアルゲーム。
障害物を避けて画面端に移動することをひたすら100ステージ分繰り返すゲームだ。ミスをすると一番最初からのリスタートになる。
ステージのマップの種類はあまり多くないのでいくつかのパターンからランダムで選ばれるが、迷ったら終わりそうなマップやフェイントがあるマップ、脱出ルートが複数あるようなマップなど、シンプルながらレベルデザインはシンプルであるが良く出来ていると思う。操作性も良い。
クリアまでなら十分楽しむことができる。1時間程度遊ぶなら良いゲームだと思う。

アドベンチャーゲーム。
目覚めるとそこは廃墟、強い日差しを避けるように廃墟を探索する内容だ。明るいところに行くことができない昼パートと、暗いところにいくことができない夜(?)パートを寝ることで切り替えて探索範囲を変化させて探索していく。寝るためにはバケツに水を汲み、植物に与えることにより寝床近くに花を咲かせる必要がある。

謎解きなどのゲーム性は低いが雰囲気や意外性のあるラストが素晴らしい。
光と影の表現が印象的で、退廃的な廃墟に咲く色鮮やかな青い花は詩的な感じさえする。ラスト直前には衝撃的なイベントがあり、これまでのゲームの内容が背景設定に沿ったものだと気づかせるストーリー表現も良い。そして通常ゲーム場面とは対照的なラストの場面は衝撃的なイベントを忘れさせるように穏やかな気分にさせてくれる。暗号解読は少し手間だが、それ以外の謎解きは難しくないので雰囲気に浸りながらプレイすることができる。
廃墟のような退廃的な雰囲気が好きならオススメのゲームだ。