爱凛三千遍   Jiangsu, China
 
 
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モノローグ
ひとりでいることが多かった。
ひとりでいると、身体がすこし軽くった。

潮風が吹いてゆく。
すべての道を吹いてゆく。

ぼくには分からない。
どうすればいいのか、どこへ行けばいいのか。

夏になった。
いぎものが死んだり、生まれたりした。

考えないほうがいいんだ、きっと。
感じないほうがいいんだ、ぎっと。

ぬるくなったジュースを
道端へ捨てるように

捨ててしまえばよかった。
捨ててしまえば
自由になれるはずだった。

だけど、ぼくは。だから、ほくは。
——その日、ひとりの少女に出会った。

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多隆 4 Dec, 2024 @ 9:31am